2016年ワールド・シリーズはナショナル・リーグのシカゴ・カブスが108年ぶりに優勝した。

7戦まで進み、最終戦もシーソーゲームでどちらに勝利の女神が微笑のか?

全く油断できない展開だった。クリーブランド・インディアンスも優勝すれば68年ぶりということもあり。

プログレッシブスタジアムはインディアンズが6対6の同点に追いついた時の様子は、

何とも言えない大きなうねりを感じた。

 

10回表にカブスが2点を取り、裏のインディアンズの攻撃を

カブスの投手が抑えられるのか?心もとない雰囲気があり、

1点差に追いついたときには、インディアンズの執念か?と思ったが、

ギリギリのところでカブスが勝利した。

 

ともかく、見どころいっぱいのワールド・シリーズで

野球の面白さを堪能できた。

 

しかし、108年ぶりと云われてもピンとこない長さだ。

1908年、日本では明治41年。

1908年カブスがワールド・シリーズを制した時の相手はデトロイト・タイガース。

 

 

当時のタイガースは4年目のタイ・カッブが打撃の神様の道へ進んでいき、

1913年に来日する三塁打世界記録のサム・クロフォードもいた。

 

カブスはシーズン中、ニューヨーク・ジャイアンツとピッツバーグ・パイレーツと

壮絶な優勝争いをしていたが、9月23日のジャイアンツ戦で、

MLB史上最も有名な失敗「マークルのボンヘッド」で直接対決を制し、

1ゲーム差でナ・リーグの覇者になった。

(フレッド・マークルも1913年日本に来ている)

 

カブスのエースはモーデカイ・ブラウン投手。

俗にスリーフィンガー・ブラウンと言われているのは、

子供の頃機械に指をはさみハンディキャップを負いながらも

MLBで239勝130敗防御率2.06という素晴らしい成績を残した選手。

 

 

守りはチャンス、エバース、ティンカーの内野陣で多くの併殺をとり、

投手と守りで1906年から1908年までナショナル・リーグ3連覇をした。

 

ところで、1908年はどんな年だったのでしょうか?

4月にロンドンオリンピックが開催、驚くことに4/27から10/31まで

22カ国参加で6ヶ月もオリンピックやっている。

 

9月27日には自動車の歴史を変えた「T型フォード」が発売。

11月には「リーチ・オール・アメリカン」が来日。

日米野球の始まりもこの年だ。

 

同じ9月に夏目漱石が『三四郎』が連載をはじめた。

1908年に生まれた日本の野球人は

若林忠志、桝喜一、井野川利春、島秀之助、バッキー・ハリス等がいる。

著名人は

佐藤次郎(テニス選手)、伴淳三郎(俳優)、長谷川一夫(俳優)

マキノ雅弘(映画監督)、井深大(ソニー創業者)、東山魁夷(画家)

杉浦春子(女優)、植草甚一(評論家)等がいる。

 

1908年のワールド・シリーズを見た人はもうこの世にいないと思う。

21世紀に生きている人たちの二回り前の時代からの栄光だ。

歴史の重さと108年も待ったシカゴのファン、街の辛抱強さに脱帽だ。

山羊の呪いが解けたカブスは、これからどんな球団になっていくのか?

そして、あと2点で68年ぶりの忘れ物を取り返せなかったインディアンズが

どう成長していくのか?とても楽しみになっていた。

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